品川福祉カレッジ:医療・リハビリテーション講座「食事場面における生活リハビリテーションの視点」というテーマのお話をする機会がありました。 この時期ですので、ZOOMによるオンラインで実施しました。打ち合わせもオンライン。初めてのことでしたのでドキドキでしたが
最新記事
管理栄養士が感じた 東京と大阪の食習慣の違い
以前、大阪出身の私が、東京で勤める際に感じたコミュニケーションの壁について、記事を書きましたが、私には、もう1つぶつかった壁があります。 それは、【食習慣の違い】です。 食習慣は、地域間だけではなく、家庭によっても違いはありますし、通常であれば、それほど大
笑うから楽しくなる? 笑顔の効果
コロナ禍で、不安になるニュースや、自粛の要請が続いたため、気持ちの落ち込みがある方も増えているのではないかと思います。私は以前、大学院で健康心理学の分野を学びましたが、表情に関する身体心理学的研究を紹介したいと思います。リハビリテーション従事者としてもよ
多職種カンファレンス 適切な役割分担につながる話
これを知っていると、リハビリテーション医療や地域医療、介護場面での多職種での対応やチームワークが考えやすくなる理論を最近勉強しました。 「人は状況によって異なる個性を発揮する」という、コンテクストの原理と呼ばれる理論です。コンテクスト=状況、前提、文脈な
「ヘルプマーク」ご存知ですか?
ヘルプマークとは?義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成したマーク(東京都福祉保
生活を考えて社会的な処方もできる医師
病気を発症し、治療で最善を尽くした後、完全に元には戻らない後遺症が残ることがあります。リハビリテーション医療は、発症間もないころの急性期では後遺症を少なくすることが目標ですが、月単位を過ぎると残った後遺症と向き合う必要がでてきます。生活期と呼ばれるこの退
脳損傷の在宅リハビリテーション「片麻痺:歩行能力の向上」
総合リハビリテーション2020年1月号の「実践講座ー脳損傷の在宅リハビリテーション 片麻痺ー歩行能力の向上」を執筆しました。急性期・回復期と在宅・生活期のリハビリテーションの違いについて意識しながら書きました。急性期・回復期リハビリテーションは、発症から一定期
健康寿命を延ばす だけではなくより良い生活ー平均寿命と健康寿命のあいだー
健康寿命の延伸が強調され過ぎると「日常生活に何らかの制限があってはいけない」と考えてしまう懸念があります。平均寿命と健康寿命の間にあって生活に制限があったとしても、より良い生活ができるようにリハビリテーションアプローチしていくことも大事だと考えています。
信頼関係を築く 無床診療所と有床診療所の連携
品川区の医療法人社団あおい會「森山医院」は「森山リハビリテーションクリニック」と同じ法人に属し、徒歩2分の近隣に位置します。昭和21年開設、現理事長の森山直哉が継承し30年余りになる在宅療養支援診療所です。2代3代4代と通院されているご家族も珍しくはありません。
足の指のはたらき
普段足の指を気にしていますか? 物を掴んだり、つまんだり、ボタンを押したりできる手の指と比べると、大多数のひとの足の指は手の指ほどの働きはできません。そんな足の指ですが、目立たないところで大切な働きをしています。 先日訪問した際、脳血管障害で右片麻痺であ
リハビリテーション科中心の有床診療所は何をしているのか?(1)
森山リハビリテーションクリニックは多様な機能を持っていますが、今回は「リハビリテーション」「有床診療所」をキーワードにその内容をお伝えします。 「リハビリテーション科ってなにやっているの?」という質問を耳にします。そんなときの答えの一つは「リハビリテーシ
クリニックからの訪問リハビリテーションだからこそできる装具への対応 2021
義肢装具外来もあり、訪問診療もおこなっている当院からの訪問リハビリテーションだからこそできる装具への対応を紹介します。当院の訪問リハビリテーションを利用している方のなかに、脳卒中の後遺症による関節拘縮を予防するための短下肢装具を着用している方がいました。
リハビリテーション難民? 「して欲しい」からリハビリテーションをするの?
リハビリテーションを『して欲しい』『継続して欲しい』と患者や利用者が思うなら「維持リハビリテーションを退院後も継続してあげたい」「患者の要望があるのにさせないのは、リハビリテーション難民をつくっている」などという意見が散見されます。果たして本当にそうなの
中途障害者の心理的な特徴 病院から地域へ帰ってきたとき
入院から在宅へ帰った時期の、障害のある人の「心理的特徴」を把握すると、「適切なかかわり方」が考えやすくなります。 臨床上、脳卒中や脊髄損傷などの中途障害者が、病院でのリハビリテーションを経て自宅へ帰ってきた時期は、発症前の自分と今の自分のギャップを感じて
地域医療における有床診療所の栄養管理 少ない努力でエネルギー摂取
地域のリハビリテーション診療における栄養管理では、食が細くてだんだんと体力が落ちてきたので「なんとか食事を多く摂って欲しい」患者さんと多く遭遇します。そんなときにどんな対応・対策をすればいいのでしょうか?食べてもらうために私たちが心掛けて実践していること