あおい會 法人理念 ~理念成り立ち編~ に続き、自己実現論から当法人理念を掘り下げてみようと思います。

当法人理念は「ひとり一人が輝いて生きる ~自分らしさを光らせて~」です。
あおい會理念


以下の図は、自己実現理論(心理学者アブラハム・マズロー)の欲求5段階説図に註釈をいれています。

2019.02 マズロー欲求階層 

(6段階自己超越もありますが省略しています)※現在の心理学ではエビデンスも重視していますので

一つの考え方とご理解ください。

 

人の加齢に伴う発達心理学と重ねてみると、一般的に、乳児期のミルク・排泄・入浴など生理的欲求を泣いて知らせる段階から、家庭外のコミュニティに加わり、社会人となり職場をリタイヤし、誰しもやがて成熟期を迎える事となります。


特に青年期以降に自己矛盾葛藤を繰り返しながら、人と社会の接点の中で学び・気づき・自己変容(awareness)があり、自分の居場所を探し、心地良い安定した場所で、「自分らしさとは何か?」を見出し、納得した人生を送る事を探し求めているのではないかと考えています。


それぞれ「個」としては存在が異なるので、兄弟子供での家族間でも、職場やコミュニティの中でも、
価値観も異なり、ひとり一人自分らしさの輝きかたも異なるのではないでしょうか?
対人関係や存在意義に少なからず悩みを抱えた経験はないでしょうか?

 

皆さんは、映画「ボヘミアンラプソディ」はご覧になりましたか?

映画評論はさて置き、自己実現論の観点の一例として抜粋して取り上げてみます。

主人公が抱える自己矛盾に苦しみ、親との衝突や、自分とは何か?
の葛藤を繰り返しながら孤独にも迷走し、、、、、、、、、
( ご覧になっていない方へも配慮し割愛します)
気づき
アウェアネス(awareness)があり、本当の自分らしさを輝かせる仲間との居場所に、自ら望むケアの終末期を迎える、というストーリーは、主人公が自己実現へ向かう過程の映画と私は捉えています。

 

風邪や体調不良の時など、食欲が無い、お風呂へ入れないなど、生理的欲求が満たされない状況は
少なからず経験はありませんか?

身体的加齢や病気・障害などに伴い、自立困難になる状況も増えてきます。

取り巻く環境は変化しながらも、人は人との関わりの中で気づきと学びを繰り返し、自己成長し自己実現へ辿り着いて行くのです。

 

先日、育児休業終わりのスタッフがお子さんを連れて来院してくれました。

寝起きにぐずって暫くはママにしがみついていました。

ですが、そのうちに皆に抱っこされすっかり馴染んでくれました。
安全欲求が満たされてくれたのでしょうね。

 

法人理念〜スタッフ編〜へ続きます。

医療法人社団あおい會 常務理事 森山広美
2019年2月18日公開
2021年9月23日更新