誤嚥性肺炎後の
摂食嚥下リハビリテーション診療では、

誤嚥性肺炎悪化サイクル

を断ち切るため、

その患者さんの現状の
「ベストな食べ方を確立する」
ことが大事になります。


確立した食べ方を継続することが、
直接嚥下訓練になり、

栄養状態の改善とともに
嚥下機能も改善してくることを経験します。



嚥下機能の低下した方は、

条件が整えば飲み込めるが、
条件が整わないと飲み込めない


という状況になることが多くあります。

「食べたいものを食べてみたら食べられたよ!」
「おいしかった!」
しかし、
調子の波があると
条件の良し悪しで食べられないとき
誤嚥してしまうとき

があります。



誤嚥をした状況は
最悪の食べ方
(ワーストスワロー,worst swallow
だったと考え、

誤嚥したからといって

安易に食事を禁止する指示を出すのではなく、
少しでも安全に食べられる方法を探します


その方の病状から考えられる
適切な姿勢や
適切な食物形態などを試し、
評価します。

嚥下内視鏡
内視鏡を用いなくても、
代替手段で評価・診断し、
誤嚥せず上手く嚥下できる状況
(ベストスワロー, best swallow)
を確認
できれば、

その食べ方で、
できるだけ口から食べることで

摂食嚥下機能の回復を
図っていくようにします。



最初は、
「側臥位」で「離水の少ないゼリー」を
「1日2回、1回数口のみ」が、
その患者さんの現状に合った
ベストな食べ方であることもあります。

当初は、
言語聴覚士や看護師が食事介助し、
嚥下の評価をしながら
食べてもらうこともあります。


その食べ方で食べることを継続し、
回復の後には再評価し、

より広く食事を楽しんでもらえるように
「食べたいものが食べれないか?」
食べ方を見直していきます


悪いサイクル
に入らずに、
良いサイクルになるために


「食べやすい食形態」と
「食べやすい姿勢」を見つけて、


「高カロリーゼリー」

「胃瘻(良くなるための胃瘻)」で、
十分なエネルギーを確保することが大事です。

「少ない努力でエネルギー摂取」の記事では
十分なエネルギー確保の工夫を紹介しています。

森山リハビリテーションクリニック院長 和田真一
2019年2月26日公開
2020年4月23日更新