介護の仕事をやろうと思った「これ」といった大きなきっかけはありません。
最初はこの仕事に興味があったわけでもなく、なんとなく始めていました。

もちろん最初は何にも知らずに、
一つ一つ先輩たちのやり方を見ながら必死に覚えて、
何とか身に付けるように頑張ってきました。

仕事をしているうちに段々と
自分にも何かできることはないだろうかと考え、

援助の手を伸ばすためにも
それなりの力が必要と思うようになっていました。

その力とは、
「素敵な介護士になること」だと思います。

介護は、すべてに難しさを感じます。

身体的にも精神的にも疲れ、
時間にも追われる事のある仕事です。


認知症のある方に対しての対応は
これが正解という答えがないため、
その時のベストの対応ができるために
どうすれば良いか常に探っています。


 こんな難しい仕事を、楽しくする方法はないものでしょうか?

 介護士に必要とされる、知識と技術は何なのでしょうか?

 それらを、身に付けるにはどうしたら良いのでしょうか?


そんなことを考えていましたが、
やはりスキルアップしかないのではないかと思うようになりました。


良い介護士になる事、
そのためには、様々な能力が求められます。
 ・介護技術(移乗、移動、排泄、入浴、食事、など)
 ・医療知識(薬、感染症、食中毒、皮膚トラブル、など)
 ・コミュニケーション能力
 ・日常生活の知恵


これらの能力を習得するのはなかなか難しいと思っています。


先ずは、技術向上は必要だと思います。
技術を身につける事で、身体への負担を減らせます。

例えばボディメカニクスを勉強すれば
介護される側の力を引き出して
少ない力でケアができる可能性が高くになりますし、

摂食・嚥下を勉強すれば
適切な食事介助ができ、
介護される側のリスクを減らせます。


次には、基本的な医療知識を身につける事ではないかと思います。

保清や排泄時に、
いち早く皮膚トラブルの発見ができるかもしれません。

また、
糖尿病がある患者さんにはどんな症状が出やすいのか、
食前薬はどんな意味があるか、
低血糖症状が出ないようにするには、どのように生活を支援すればよいのか、

こんな風に
知識と技術を習得することによって、より良い介護士に近づける
のではないでしょうか。


学ぶ方法は沢山あると思います。

日々の業務で困っている事や疑問を抱えないで
先輩や同僚に聞くのはもちろんのこと、

他の部署の職員に聞くことも方法のひとつです。

人に聞くということは
コミュニケーション能力を養うことにもなると思います。

そうやって自分の力を増やしていくことは
自然にいろんな方の知恵を学習できることだと思います。


こんなことの積み重ねで、素敵な介護士になれるのではないでしょうか。

 

森山リハビリテーションクリニック 介護スタッフ K.M