品川区を6地区に分けた場合、
当院がかかわる患者さんが多いのは「荏原西地区」と「荏原東地区」になります。
荏原西地区(人口 50,995人、高齢化率 21.4%
荏原東地区(人口 89,362人、高齢化率 23.5%)には、
高齢者が約32,000人住んでおり、在宅介護支援センターが8つあります。
2019.10 品川区人口
(第七期品川区介護保険 事業計画のあらまし 【2018年度~2020年度】より)

それぞれのセンターで毎月、地区ケア会議がおこなわれています。

地区ケア会議は事例検討にとどまらず、問題点を抽象化していき、地域の問題としてまとめ、解決のために誰が何をいつまでにやるべきか、まで検討されています。


それぞれやりかたは様々なようですが、いくつかのセンターでは、品川区が作成したフォーマットに則って、統一したやり方で地区ケア会議がおこなわれています。

統一したやり方でやることで、振り返って検証ができ、問題点をあげて改善していくことが可能になります。


進め方の工夫は、いろいろと考えられています。
会議のルールを決め、司会進行のシナリオを作って進め方を統一する。

「意見を出してください」といっても、手を上げて意見を言いづらい方もいるので、
まずグループワークとして「隣の人と話してください」
そして、「2人の意見を出してください」とすると、全員の意見が場に出やすくなる、などが実践されています。


今年度新設され、私がブロックリーダーを任命された「地域ケアブロック会議」では、この地区ケア会議であがった地域特有の問題点を分析し、具体的な解決策の提案・決定にいたるように進めていきたいと考えます。


森山リハビリテーションクリニック 院長 和田真一