品川区の医療介護福祉などの専門職による「医療と介護連携地域ケアブロック会議」4か所の総合病院を軸としたブロックごとに2019年度から始まりました。

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目的は、

在宅療養に関する地域特有の問題を抽出・分析し、具体的な解決策を提案・決定ができる場を設置し、区の在宅療養体制の充実を図る

ですが、具体的な内容・進行方法などは進めながら今後決めていくものです。

区内を4ブロックに分け、荏原医師会はD: 荏原ブロック(荏原西地区と荏原東地区)で、ブロックリーダーは、私と小山在支のケアマネージャーです。

荏原西地区
(人口 50,995人、高齢化率 21.4%

荏原東地区(人口 89,362人、高齢化率 23.5%

には、高齢者が約32,000人住んでおり、在宅介護支援センターが8つあります。

2020.01 品川区地域ケア会議1
(https://gikai.city.shinagawa.tokyo.jp/wp-content/themes/shinagawakugikai/pdf/R01_1203_kou02.pdf)
医師会、病院(医師・看護師)
訪問診療クリニック、歯科医、薬剤師、訪看、リハ職、在支、民間ケアマネ、訪問介護が一堂に会しました。


まずはわかりやすい話題として「病院から在宅へ退院する際の連携と問題点」について意見交換をおこないました。

問題点を要約すると、

「独居、身寄りなし、キーパーソンなし」

「介護保険新規利用で急な自宅退院」
の方の支援
が上げられました。


うまくいく流れはフロー図で一定のパターンを作成し、
専門職や区民へ周知していくことや地区ケア会議など既存の会議と連動し、地域全体で取り組むものとする方向性も検討されました。


この会議は、各在宅介護支援センターで毎月1回おこなわれている
「地区ケア会議」の上位会議という位置づけであり、在宅医療・介護に関する地域の問題を具体的に解決していく場になれば理想的です。

2020.01 品川区地域ケア会議2
(https://www.city.shinagawa.tokyo.jp/contentshozon2019/03siryou1.pdf)
「地区ケア会議」で挙がった問題点を地域の問題として抽象化し、
「解決方法の議論・提案・実践ができる会議」としていくためには今後も関係各所との調整や働きかけが必要です。


来年度も進めていきます。

 

森山リハビリテーションクリニック院長 和田真一