「病気をした当初は 自分が間違ったことを言っているとは思っていなかった」
「23年前は 自分の言い間違いに気づき始めたが、それを人には隠していた」
「最近(発症後4)は 自分が間違った事を言うことがある。だから『間違ったことを言ってしまう事があるよ』と人に伝えているようにしている」
と、自分の苦手な事に気づき、認め、対策を練ることができるようになったAさん。


発症は10年以上前であり、言語訓練を受けるのは久しぶりのBさん。
当院に入院した当初は、自分の名前を書くのも難しかった。
入院にてリハビリテーションを続けていく中で、自分の名前が漢字で書けるようになり、
2か月たった頃には仮名文字で名前が書ける、誕生日が書けるようになりました。
「病気したばかりの時は書けなかった!すごいなー」
と毎回リハビリテーションをしながら嬉しそうにお話をして下さります。


このように月単位、年単位で症状が変化していく患者さんは多いです。
(様々な理由で症状が重くなる方もいますが・・・)

また私が入院や外来で担当していた方が、当院の通所リハビリテーション、訪問リハビリテーションに移行されていく方も多くいます。

直接担当をしなくなった後も、介護部門のSTからご自宅での様子や、集団リハビリテーションでの様子を聞き、お元気な様子を聞けることがあります。

生活期のリハビリテーションの中で改善していく患者さんとお会い出来ることや、長い期間で患者さんとつながりを持て、変化を知る事が出来ることは「当院ならではの魅力だなあ」と日々感じています。


森山リハビリテーションクリニック 言語聴覚士 明神明子

2020年7月20日公開
2021年9月2日更新