患者さんが「サルコペニアかどうか?」地域医療や、生活期リハビリテーションの臨床で、栄養管理に悩む場面は多いのではないでしょうか?サルコペニアは、1989年 IrwinRosenbergが提唱。“sarco”「筋肉」の “penia”「喪失」という意味です。高齢期にみられる「骨格筋量」
サルコペニア
生活を再構築する看護 有床診療所 入院中の看護
有床診療所の当院に入院される患者さんの平均年齢は約80歳です。患者さんによっては90歳を超える事があります。患者さんの年齢層からみても、日本の高齢化を肌で感じます。また、当院でリハビリテーションをされる患者さんの疾患は多岐にわたります。 その中でも、サルコぺ
ミールラウンドとは ―退院後を見据えて評価・検討する
ミールラウンドとは、多職種で食事場面を観察し実際の食事場面から咀嚼・嚥下機能や摂食時の様子などの評価をおこなうこと、などと言われています。 当院では、医師・看護師・栄養士・言語聴覚士が、月に1回、嚥下機能が低下している患者さんや食事摂取量が少なく栄養状態の
有床診療所 患者さんに食べていただくために
入職して約2年半になる調理師です。 以前のブログ「病院食で新たな調理と出会う」にも書きましたが 入職当初は「どうすれば、より美味しく調理できるのか」 と、考えていました。 そこから経験を経て、今は「どうすれば、まずい物を作らずに調理できるのか」 という風に
誤嚥性肺炎後の経口摂取再開 どのように多職種協働のチームで進めるか?
日本生活期リハビリテーション医学会の「生活期リハビリテーション医療にかかわる医師のための研修会」の中で「リハビリテーション医療に必要な併存疾患の管理」の講義を担当しました。 Zoomで講義のあと、メールで質問をいただきました。質問は、誤嚥性肺炎後の経口摂取再
断ち切りたい誤嚥性肺炎悪化サイクル
肺炎で亡くなる方は依然多いです。高齢者人口の増加で誤嚥性肺炎が増えているとされています。日本の22病院の多施設共同研究では、誤嚥性肺炎は、70歳以上の肺炎の約80%、90歳以上では90%以上を占めるとされています。 高齢者や脳卒中患者では、唾液などの不顕性誤嚥による
管理栄養士の食卓 -難しい中での工夫ー
前回、管理栄養士でも理想の食事が続かないことをお伝えしました。そんな中で、私が食に対して意識していることは2つ。1つ目は、「旬を意識すること」旬とは、ある食材が1年で最もおいしく、栄養価が高くなる時期。人間がその季節に必要としている栄養素をたっぷりと含んでい
予防が大事 フレイルとサルコペニアの関係性
皆さん「フレイル」という言葉を聞いたことはありますか?フレイルは予防が重要と考えられ、知っていれば防げる面があると考えます。高齢者が健康な状態から急に要介護状態に移行することは、脳卒中などのケースでみられます。しかし、今後人口増加が見込まれる後期高齢者(7
地域医療における有床診療所の栄養管理 少ない努力でエネルギー摂取
地域のリハビリテーション診療における栄養管理では、食が細くてだんだんと体力が落ちてきたので「なんとか食事を多く摂って欲しい」患者さんと多く遭遇します。そんなときにどんな対応・対策をすればいいのでしょうか?食べてもらうために私たちが心掛けて実践していること
おいしい病院食 入院生活の楽しみも提供したい栄養部です
有床診療所である森山リハビリテーションクリニックの栄養部では、患者さんの栄養管理、食事提供、NSTによる月一度の食事回診、咀嚼チェックガムによる咀嚼力の評価などを、医師をはじめとする多職種と連携しおこなっています。【おいしく安全なお食事を】患者さんへ美味しく
呼吸器系と健康長寿・フレイル対策
「フレイル対策シリーズ」の第3弾で「呼吸器系と健康長寿・フレイル対策」という書籍の分担執筆を担当し、2020年3月に発刊されました。慢性呼吸器疾患による負のスパイラルをどう抑止するか「健康長寿・フレイル対策」が解説されています。超高齢社会を迎えた本邦では、要介
第56回日本リハビリテーション医学会学術集会での発表を通して
日本リハビリテーション医学会学術集会で理学療法士として関連専門職のポスター発表をしました。昭和大学大学院博士前期課程で研究した内容を発表して参りました。私の研究は「サルコペニア」に関する内容で、骨関節・軟部組織疾患のセッションで発表させていただきました。
「6月は祝日がない…」でも当院は行事食を出しています♪
「洗濯物が乾きにくい」「6月は祝日がなく休みが少ない」と嘆いている方もいるかもしれませんね。しかし、私、管理栄養士の金崎は6月生まれなので6月が好きです。 そんなことはさておき、当院では毎月行事食を提供しています。もちろん、祝日のない6月も、皆さんが「あっ
品川区社協と協働 いつも元気に若々しく過ごすために
品川区社会福祉協議会が運営する「支え愛・ほっとステーション」の八潮地区にて、「いつも元気に若々しく過ごすために」のタイトルで、講演ならびに運動指導をして参りました。 品川区社会福祉協議会の「支え愛・ほっとステーション」は以前の記事でも触れましたが、ひとり