「健康寿命が来た後、生物的な寿命が来るまでの間は、日常生活に何らかの制限がある『不健康な状態』で生きる」という文脈で、「健康寿命」という言葉が使われがちです。 この「健康寿命」は以下で示す非常に簡単な質問で判断されるので、同じ人でもその時点の状態によって
公衆衛生学
健康寿命を延ばす だけではなくより良い生活ー平均寿命と健康寿命のあいだー
健康寿命の延伸が強調され過ぎると「日常生活に何らかの制限があってはいけない」と考えてしまう懸念があります。平均寿命と健康寿命の間にあって生活に制限があったとしても、より良い生活ができるようにリハビリテーションアプローチしていくことも大事だと考えています。
リハビリテーション科医が公衆衛生学を学んだわけ
生活期リハビリテーションは、身体機能的に急激な回復が望みにくい時期に長期間のかかわりになることが多く、リハビリテーションアプローチがうまくいっていても、病気の再発や新たな発症、生活環境の変化、本人や家族の認知機能のゆっくりとした低下など、生活動作能力低下
長生きの方の共通点
今、存命中の世界最高齢は日本の116歳の女性だそうです。その方は「オセロを毎日楽しみ、大好物はチョコレート、食事は3食しっかり完食している」とある記事で読み、その年齢で趣味を楽しみ、食欲もしっかりあることに驚きました。当院には90歳以上の方も入院してこられ、病
医学教育「リハビリテーション医学」は臨床医学ではない?
東邦大学医学部4年生のリハビリテーション医学の講義に行ってきました。私が担当した講義は「地域リハビリテーション」でした。「地域包括ケアシステム」と「リハビリテーション医療」をメインに講義しました。「大事な国家試験などに関係ない」と思われたら、最初から寝ら