障害のある人が長期的にその人らしい生活を構築していくための「主体性」前回の「主体性回復プロセス 第0, 1段階」に続き「第2～4段階」です。地域包括ケアシステムのなかで、障害のある人の「主体性の段階」を理解して、特徴を捉え、共有できれば、周囲の人の適切な支援にも
生活期リハビリテーション
障害のある人の生活期での改善 主体性回復プロセス（１）
障害のある人が長期的にその人らしい生活を構築していくための「主体性」脳卒中などから片麻痺などの中途障害が残存し、生活が困難となることがあります。しかし、いったんは依存的になったとしても在宅生活の中で本人が主体的になると、自分らしい生活の再構築をもたらす、
生活期リハビリテーション 言語療法
「病気をした当初は 自分が間違ったことを言っているとは思っていなかった」「2・3年前は 自分の言い間違いに気づき始めたが、それを人には隠していた」「最近(発症後4年)は 自分が間違った事を言うことがある。だから『間違ったことを言ってしまう事があるよ』と人に伝え
ボッチャ ルール解説： 高度な戦略！理詰めの試合展開！
パラリンピックの正式競技「ボッチャ」のゲームの進行は、冬季スポーツの「カーリング」に似ていると思います。ボッチャは、ジャックボールと呼ばれる白い的球に、カラーボールを投げ、敵のボールよりもいかに近づけられるかを競うスポーツです。カーリングでは、的の中心に
靴の選び方 理学療法士が気を付けていること
東京オリンピックは、大変な状況の中での開催とはなりましたが、期間中は選手たちの激闘に毎日心を動かされる日々でした。中でも男子マラソンは日曜の早朝ということもあり、テレビの前に座って声を上げて応援し、それを寝起きの妻と子供が遠くから見ているという雨の日の朝
訪問ST(言語聴覚療法)の宿題は十人十色
夏休み真っ只中となりました。お子さんのいる方は、「宿題やったの？」「宿題やりなさいよ」と一日に何度も声かけしているのではないでしょうか？ また、夏休みのことを話すときに、「宿題は最初に終わらせていたか、最後まで溜めていたか」が話題になることも多いと思いま
障害がある人の望む生活へのリハビリテーション「元気な暮らし」を選択する
リハビリテーション専門職である私たちは、人生の再出発を支える仕事もしています。入院中の人であれば、病気やケガによる障害を自宅やこれから生活する場所で落ち着いて暮らせる状態になるまで克服して退院すること、退院した人は、その人の望む生活に向かうことを目指しま
リハビリテーションで大事な価値観「そのひとにとって大切なことは?」
より生活に向けた場所でリハビリテーションとして関わりたいと思い、当院に入職しました。2018年5月に日本作業療法士協会の定める『作業療法士の定義』が改訂されています。これは、協会で最初の作業療法士の定義を定めてからおよそ35年で初めての改訂です。内容は以下に
通所リハビリテーション 利用者の体調面・精神面の把握
スタッフ「おはようございます！今日はお変わりありませんか？」家族 「おはようございます。特にありません。宜しくお願いします」スタッフ「了解しました！行ってきます！」 家族 「最近わがままになっちゃて大変です。父がご迷惑お掛けしてませんか？‥してますよね？
リハビリテーション科中心の有床診療所は何をしているのか？（２）
森山リハビリテーションクリニックは多様な機能を持っています。当院は品川区では珍しい有床診療所です。有床診療所の入院診療も「なにやっているの？」という質問を耳にします。その質問に一言で答えるとすると、当院の入院では「しっかりと生活の見通しを考えたうえで、リ
どんなことがしてみたいですか？活動の場を広げていくリハビリテーション～
脳卒中を発症し、回復期リハビリテーション病院を退院後、当院の訪問リハビリテーションを利用開始した70代の女性（Brunnstrom stageⅢ～Ⅳの運動麻痺が残存）がいます。発症前はとても活動的な方であり、家事全般を行っていた他に、地域の卓球クラブへの参加、友人とのカラ
リハビリテーション科医になろうセミナー 「ならなくても、患者さんのより良い生活につながります」
「リハビリテーション科医はどんな仕事をするのだろう？」という疑問をお持ちの、初期臨床研修医や、他科からの転科をお考えの医師の方が受講対象である「リハビリテーション科医になろうセミナー」というものがあります。日本リハビリテーション医学会が開催しており、現在
ゆっくりとした動作の効果ー太極拳スイングからいえること
理学療法士は人の「動作」をみていく仕事です。 「動作」の意味を調べると、 1.何かをしようとして、からだを動かすこと。また、そのときのからだの動き。2.機械類が作動すること。出典：デジタル大辞泉（小学館） という意味が出てきます。私たちは人を対象とするの
PICSを生活期リハビリテーション目線でみると (Post-Intensive Care Syndrome)
Post-IntensiveCare Syndrome(PICS: 集中治療後症候群)は、近年の救急・集中治療領域のホットトピックスの１つです。PICSとは「重症病態後に起こり、その後も持続する身体機能、認知機能、メンタルヘルスの障害であり、それが新規に出現する、もしくは、病前の状態より悪化を
福祉住環境コーディネーター
福祉住環境コーディネーター2級を2019年に取得いたしました。この福祉住環境コーディネーターとは「高齢者や障害者に対し、できるだけ自立し、いきいきと生活できる住環境を提案・実現するアドバイザー」です。2020年度はコロナ禍で試験が中止になりましたが、2021年度はイン
