訪問リハビリテーション管理者養成研修会STEP1を受講してきました。密度の濃い、学びの多い研修会の中で、私にとって一番印象的な言葉が、逢坂伸子先生の「退院直後は在宅急性期です。 その時にリハビリテーションのバトンはスムーズに渡っていますか?」という言葉でした。
言語聴覚士
有床診療所での言語聴覚士としてのかかわり
私は言語聴覚士として医療の現場に従事しており、脳血管障害や頭部外傷、変性疾患等による言語障害、高次脳機能障害、嚥下障害のある方の評価や練習などを主におこなっています。 嚥下障害のある患者さんには嚥下評価や機能練習を中心におこなっていきますが、「食欲がなく
静けさの中の対話
対話の森ミュージアムにおいて開催されている、音のない世界で、言葉の壁を超えた対話を楽しむエンターテイメント”Dialogue in silence”を体験しました。 https://taiwanomori.dialogue.or.jp 音声に頼らず対話をする達人である聴覚障害者のアテンドで対話の森へ。 ヘッ
食事場面の生活期リハビリテーション
品川福祉カレッジ:医療・リハビリテーション講座「食事場面における生活リハビリテーションの視点」というテーマのお話をする機会がありました。 この時期ですので、ZOOMによるオンラインで実施しました。打ち合わせもオンライン。初めてのことでしたのでドキドキでしたが
多職種カンファレンス 適切な役割分担につながる話
これを知っていると、リハビリテーション医療や地域医療、介護場面での多職種での対応やチームワークが考えやすくなる理論を最近勉強しました。 「人は状況によって異なる個性を発揮する」という、コンテクストの原理と呼ばれる理論です。コンテクスト=状況、前提、文脈な
在宅の摂食・嚥下リハビリテーション 多職種協働で「食べる」を支える当院の強み
言語聴覚士の仕事の一つに「摂食嚥下リハビリテーション」があります。 一言で摂食嚥下リハビリテーションと言っても、急性期、回復期、生活期、また対象となる方のご状態やご希望によって関わりはさまざまです。 私は、訪問で摂食嚥下に関わっていますので、在宅での摂食
失語症のリハビリテーションはどのくらい続けるのか?
「脳梗塞後の失語症のリハビリテーションは どの位続けるのが良いですか?」というご質問を受けることがあります。「個別性が高いので一概には言えないです」では答えにならないので、一定の指針として以下のようにご質問にお答えしています。 【年単位で変わってくること
地域包括ケアシステムにおける有床診療所の「生活を支える」役割
地域でニーズの多い「生活を支える」ことは、リハビリテーション科有床診療所の仕事の中心です。 地域に足りないものを常に考え、それを提供する。すべてに必要とされるクリニックでありたいと考えています。「疾患モデル」のように「ひとつの大きな病気が原因」で機能低下
「ユーチューバーになりたい」失語症のある方
訪問の言語聴覚療法というと、最近は嚥下に関わることが多いのですが、失語症の方の訪問リハビリテーションも担当させていただいています。中には発症から何年か経過されている方もいらっしゃいます。長い経過の中で、その方なりのコミュニケーション方法を編み出しているこ
ピアノはリハビリテーションに似ている
新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言は2020年5月末まで延びて、外出自粛生活が続くことになりました。ところで、ゴールデンウィークはステイホームウィークとなり、お家で過ごした方も多いのではないでしょうか?私は毎年、ゴールデンウィークは東北で、2度
地域の栄養管理 多職種で配食弁当の試食
配食弁当の試食を管理栄養士、言語聴覚士、看護師、医師などのスタッフでおこないました。食事の準備に他者の介入が必要な方が独居の場合などは、十分なエネルギー摂取のため配食サービスの利用が考えられます。患者さんに勧める際に、お弁当のボリュームや味付け、主菜と副
マスクをしたまま発話練習
ついに緊急事態宣言も出され、新型コロナウイルスはまだまだ収束に向かう感じがしない昨今ですが、当院訪問リハビリテーションは、できる限りの感染予防策を講じて実施しています。その感染予防策の一つが、「マスクを着用する」ことです。できれば利用者さんにもマスクの着
パン屋さん散歩 生活が不活発にならないように
ここのところ、勉強会もイベントも美術館もやっていないので、お休みの日はよくウォーキングをします。ただ歩くだけでも気持ちがいいのですが、何か目的がないとつまらないので、家から歩いて行ける美味しいパン屋さんを調べて、そこを目指して歩きます。パン屋さんによって
今年の目標は何ですか?オリンピック・パラリンピックイヤーに思うこと
新年明けましておめでとうございます。2020年、とうとう東京でオリンピック・パラリンピックが開催される年がやってきました。ネズミ年でもあります。テレビでは、東京オリンピック・パラリンピック出場選手や出場を目指す選手が、「オリンピック・パラリンピックでメダルを
スタッフが主体的に働く職場とは?
大阪で開催された「訪問リハビリテーション管理者養成研修会STEP2」を受講してきました。全国から160名近い療法士が集まり、その熱気と熱量を肌で感じて大いに学んで帰ってきました。そこでは、法令順守、組織づくりなどについて、グループワークで課題解決を体験しながらあ