肺炎で亡くなる方は依然多いです。

高齢者人口の増加で誤嚥性肺炎増えているとされています。


日本の22病院の
多施設共同研究では、誤嚥性肺炎は、70歳以上の肺炎の約80%、90歳以上では90%以上を占めるとされています。

2019.02 誤嚥性肺炎高齢者統計
 

高齢者や脳卒中患者では、唾液などの不顕性誤嚥によるものが多いとされています。


肺炎の既往のある高齢者では、夜間、眠っている間に、唾液が肺に入っている人の割合が高いことが報告されています。

ですので、肺炎の起炎菌は口腔内常在菌が主となります。

 2019.02 誤嚥唾液

 


誤嚥性肺炎には、以下のような悪くなっていく流れが考えられます

【悪化のパターン】

 2019.02 誤嚥性肺炎悪化パターン

 (オーラルフレイルの概念は参考になります。
平野 浩彦:オーラルフレイルの概念.日老医誌 2016;53:327-333)

 
手を付けないと、以下のサイクルで悪化していきます。

まず、このサイクルに入りかかっている、または、このサイクルに入っていることに
誰かが気づくことから始まります
2019.02 誤嚥性肺炎悪化サイクル
気づいたら多職種で連携して、悪循環を断ち切る対応を考えて、実践していくことが重要だと考えています。

「誤嚥性肺炎後 嚥下機能改善するには?」
で対応方法をお伝えします。


少ない努力で多くのエネルギー摂取をする工夫も紹介しています。

森山リハビリテーションクリニック 院長 和田真一

2019年2月4日公開
2022年2月7日再更新