品川区にある当院で提供しているリハビリテーションは4種類あります。

「どのような考え方でそれぞれの適応を考えているのか?」
についてお話します。

今回は「入院リハビリテーション」についてです。


リハビリテーション医療は「機能の回復を図る」「障害を克服する」というだけでなく、

「活動を育む」

という視点に立ち、生活をより良くする医療です。


この場合の「活動」とは、一般的に「生活」ともいえるものです。
・日常での「活動」:歩く、着替える など
・家庭での「活動」:洗濯、買い物 など
・社会での「活動」:学校、就業 など


森山リハビリテーションクリニックは、主に生活期のリハビリテーションを必要とする患者さんを担当する有床診療所です。

森山リハクリ2階ラウンジ


大きな病院に入院するような急性期疾患はないが、日常生活動作能力が低下し、

・在宅で過ごすには大変になってしまった方
・全人的・包括的で集中的な
リハビリテーションのかかわりが重要な状況の方
などは、
当院のような有床診療所の入院リハビリテーションの適応です。

2019.07 外来リハ2
入院中に御本人の活動能力向上を図るだけではなく、

退院後も

・引き続きゆっくりした改善が得られる
・落ち着いた生活が長くできる
などを目的とした環境面の調整も御本人、御家族を中心に関係各所と地域連携しておこないます。


入院患者さんについて、
医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士、ソーシャルワーカーが揃ってカンファレンスをおこないます。


必要時には、入院中の評価や今後の予後予測をもとに、御本人、御家族、御担当されているケアマネージャーさん、その他、今後かかわっていかれる方とともに拡大カンファレンスを開いて、医療・介護・福祉の面から生活全般の調整もおこなっています。


ひとつひとつは決定的な疾患では無いものの、いくつかの疾患や要素が重なって
生活動作が困難になったケースは、全人的、包括的に入院でみて、医療面や生活全般を建て直す方策をアセスメントして実践します。


いわば「建て直し入院」です。

高齢の方はひとつの病気で生活動作が困難になっているケースは少なく、複数の要因が重なって「活動」が困難になっていることが多いです。

たとえば、呼吸機能低下、心機能低下、変形性膝関節症、腰椎圧迫骨折、脳梗塞、パーキンソニズム、
抑うつ状態、嚥下能力低下から低栄養となったサルコペニアといった要因が一人の患者さんに同時に存在することがあります。


病院の多くの科を受診していて、処方された薬が10から20種類に及んでいる方もいらっしゃいます。

必要な薬はやむを得ませんが、似たような効果の薬が重複していたり、効果を打ち消し合っている組み合わせだったり、副作用で日常生活動作が困難になっていると思われることがあります。

疾患別ではなく、包括的に一人の患者さんとして優先順位を考えると、必要最小限の内服に減らせることもあります。


ひとつひとつの疾患・病態が「活動」のどの部分を阻害しているか?
丁寧に「その人」考察して解決策を考えて、対処していきます。


このように、
疾患別に縛られず、全人的・包括的にリハビリテーションを含めた医療で対応することが特徴です。

ほかに当院で提供している

「外来リハビリテーション」「訪問リハビリテーション」「通所リハビリテーション」

については上のリンクをご覧ください。 


森山リハビリテーションクリニック院長 和田真一


2019年3月30日公開
2019年8月11日更新
2022年1月17日再更新