「リハビリテーション栄養」とは、ICF(国際生活機能分類)を用いて「栄養状態も含めたその方の全体像」を捉え、評価を行うことで、障害者や高齢者の機能・活動・参加、生活の質を最大限高めることができるよう栄養管理をおこなうことを指します。 実は、リハビリテーション
栄養管理
もうサルコペニアで悩まない! 地域医療 有床診療所の栄養管理
患者さんが「サルコペニアかどうか?」地域医療や、生活期リハビリテーションの臨床で、栄養管理に悩む場面は多いのではないでしょうか?サルコペニアは、1989年 IrwinRosenbergが提唱。“sarco”「筋肉」の “penia”「喪失」という意味です。高齢期にみられる「骨格筋量」
栄養指導で「食べて下さい」? 低栄養の改善
外来栄養指導は、糖尿病、心疾患(減塩)、脂質異常症、腎疾患など 食事制限が必要な疾患に対する栄養指導を継続的に行うことが多いです。 恐らく、皆さんの【栄養指導】に対するイメージも 【カロリー制限、塩分制限】など食事を制限する事ではないでしょうか? しかし
栄養とリハビリテーション
体のことを考えるとき、切り離せないものの一つに「栄養」があります。 最近コンビニでも、タンパク質入りと大きく表示された商品や飲みやすいプロテインが陳列されているのをよく目にするようになり、医療現場だけでなく社会全体で栄養に注目が集まっているような気がしま
ミールラウンドとは ―退院後を見据えて評価・検討する
ミールラウンドとは、多職種で食事場面を観察し実際の食事場面から咀嚼・嚥下機能や摂食時の様子などの評価をおこなうこと、などと言われています。 当院では、医師・看護師・栄養士・言語聴覚士が、月に1回、嚥下機能が低下している患者さんや食事摂取量が少なく栄養状態の
品川区 森山リハビリテーションクリニックだより 2022年6月
梅雨に入りじめじめとした毎日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 早いもので、今年も半分が過ぎようとしています。『今年こそはコロナが落ち着きますように』と祈ったことがついこの間のように感じます。Withコロナもいよいよ当たり前になりました。 内向きに
品川区 森山リハビリテーションクリニックだより 2022年5月
行動制限のないゴールデンウィーク、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか?コロナ感染者数の増加は心配されていたほどではない様子で、少しだけホッとしています。ところで、これからの季節は『熱中症予防』が大切になってきます。例年、今頃から徐々に熱中症で体調を崩して入
断ち切りたい誤嚥性肺炎悪化サイクル
肺炎で亡くなる方は依然多いです。高齢者人口の増加で誤嚥性肺炎が増えているとされています。日本の22病院の多施設共同研究では、誤嚥性肺炎は、70歳以上の肺炎の約80%、90歳以上では90%以上を占めるとされています。 高齢者や脳卒中患者では、唾液などの不顕性誤嚥による
宅配食 ご本人におすすめの選び方
ご高齢の方にとって、毎日のお食事はとても大事です。 独居で食事の準備が困難な方でも、適切な栄養摂取ができるように、あるいは、介護者の負担を軽減できるように、ご退院時に宅配食をお勧めすることがあります。 その際に「たくさんあって、どう選べばいいのか分からな
管理栄養士の食卓 -難しい中での工夫ー
前回、管理栄養士でも理想の食事が続かないことをお伝えしました。そんな中で、私が食に対して意識していることは2つ。1つ目は、「旬を意識すること」旬とは、ある食材が1年で最もおいしく、栄養価が高くなる時期。人間がその季節に必要としている栄養素をたっぷりと含んでい
予防が大事 フレイルとサルコペニアの関係性
皆さん「フレイル」という言葉を聞いたことはありますか?フレイルは予防が重要と考えられ、知っていれば防げる面があると考えます。高齢者が健康な状態から急に要介護状態に移行することは、脳卒中などのケースでみられます。しかし、今後人口増加が見込まれる後期高齢者(7
管理栄養士の食卓 ー栄養士でも難しいー
テレビやインターネット、雑誌などには食べ物の情報が溢れています。その影響もあって、・〇〇ダイエットをしている・酵素が良いと聞いたからジュースにして飲んでいる・毎食トマトを食べている など、周りの方々から様々な宣言を聞くことがあります。皆さん、自分や自分
誤嚥性肺炎後 嚥下機能を改善するには?
誤嚥性肺炎後の摂食嚥下リハビリテーション診療では、誤嚥性肺炎悪化サイクルを断ち切るため、その患者さんの現状の「ベストな食べ方を確立する」ことが大事になります。確立した食べ方を継続することが、直接嚥下訓練になり、栄養状態の改善とともに嚥下機能も改善してくる
地域医療における有床診療所の栄養管理 少ない努力でエネルギー摂取
地域のリハビリテーション診療における栄養管理では、食が細くてだんだんと体力が落ちてきたので「なんとか食事を多く摂って欲しい」患者さんと多く遭遇します。そんなときにどんな対応・対策をすればいいのでしょうか?食べてもらうために私たちが心掛けて実践していること
在宅の摂食・嚥下リハビリテーション 多職種協働で「食べる」を支える当院の強み
言語聴覚士の仕事の一つに「摂食嚥下リハビリテーション」があります。 一言で摂食嚥下リハビリテーションと言っても、急性期、回復期、生活期、また対象となる方のご状態やご希望によって関わりはさまざまです。 私は、訪問で摂食嚥下に関わっていますので、在宅での摂食